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第10回 残業代計算の分子

物流weekly 2010年連載特集「経営者への応援歌」(全10回)

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(2010.10.25号)

残業代計算の分子

前回の「残業代の計算」について、次に分子の話をしていきたいと思います。

分子も法律で決まりがあります。中小企業の特徴は、基本給はそれほど大きくなく、手当ての数が多いことです。運送業者の中には、10種類ぐらい手当てがある会社もあります。ここでは手当ての多さが問題ではなくて、どの手当てを残業単価に算入するかを整理する必要があるということです。

給与項目の中で、例えば基本給、営業手当て、役職手当て、皆勤手当て、交通費があるとします。
この中で残業単価の計算から外してもいい手当てはどれか。
答えは交通費だけです。交通費以外の手当てを外すと今度は分子を小さくしてしまっているので、これもまた計算間違いによる不払いとなる可能性が高くなります。

労働基準法で、残業単価から外していい手当てというのが決まっています。逆に言えば、その他の手当てはどんな名称であれ外せません。

外していい手当ては、もう少しありますが、覚えていただきたいのはこの四つです。

  • 家族手当て
  • 交通費
  • 賞与
  • 住宅手当て

ここで注意が必要なのはこの住宅手当てです。住宅手当てというのが、定率で出しているのか定額で出しているかによって分かれるのですが、家賃にて定率で支給している場合は全く問題ありません。

例えば、家賃の10%を支給する場合。家賃10万円の人は1万円、8万円の人は8000円という形で、金額が人によって変動する手当てであれば問題ありません。一方、例えば住宅手当ては全員一律1万円を支払っているというような場合、これは残念ながら残業単価から外せないことになります。

定額で支払っている場合は、労働基準監督署がどう見るかというと、3ランク以上に分かれていなければ、それは単価から外せないとしています。一例ですが、家賃10万円以上ならば2万円、10万円未満5万円以上なら1万円、5万円未満は5000円というように分かれているのであれば除外できますので、注意が必要です。

(つづく)

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物流weekly連載 中小企業の目線から「経営者への応援歌」

【執筆者】
保険サービスシステム株式会社 部長
保険サービスシステム社会保険労務士法人 代表社員

特定社会保険労務士  馬場 栄 (ばば さかえ)

馬場 栄

年間約300社の経営者の相談・アドバイスを行っている。「労務リスクをなくし、中小企業を守る」を使命とし、その経営者側に立つスタンスが高い評価を得ている。

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